5月 8日(日)浜岡原発

110507_1321561 110507_1324301 110507_131449 写真は昨日の7日、渦中の浜岡原発に出かけて行って撮ったものです。原発本体にはもちろん入れませんが、資料館として大規模な施設があり、ここは無料のためか、観光名所のように、人がたくさん来ていました。親子連れも多かったのに驚きました。

左が、原子炉の実物大の模型です。真ん中は、展示してあるパネルで、「津波対策は万全です」と書いてあります。右の写真は、この資料館の展望台から見た、浜岡原資力発電所の光景です。真ん中の細い煙突のあたりが、1号機、2号機で停止しています。左側の煙突のあたりからが3号機 その奥に4,5号機があります。今はこの2機が稼働している状態です。

110507_1357431 こちらのパネルは、地震対策のことを書いたものの一つで、「地盤の状態を正確に把握しています」と書いてあります。この中に、岩盤に直接建てられているから、大丈夫、というような表現があります。そして、4月30日のブログでも紹介しましたが、確かに、地震に強い、という表現になっているのです。この泥岩と砂岩で砂岩の割合が多い地層がなぜ強固なのかはわかりませんが、ここまで強弁されると本当に洗脳されてしまいかねません。この他にも、例えば、どんな不都合なことも全て情報公開している、という、表現もあったり、嘘を重ねて推進していることが露骨です。

資料館は2つあり、原発のことを宣伝したこの資料館と、もうひとつ隣に、「新エネルギー館」という、風力や太陽光などについて、取り組んでいる、ということを宣伝しているハコモノもありました。実際、浜岡原発の反対側の海沿いには、8基の風力発電用の風車が回っていました。こちらのプロパガンダにも力を入れています。この2つの館を運営していくだけでも結構な維持費がかかるでしょう。そのコストは電気料金に含まれて徴収されているのでしょうか。完全に中電の宣伝のためのものですから、広告宣伝費としてバカになりません。

首相が停止を求めたことは、とりあえず歓迎します。この間に完全に止めていくために働きかけをしていくことしかありません。今停止したら、電気はどうか、などと騒ぎますが、もともと余力がある中電の電力供給量は、浜岡がなくても全く困らないのです。余力の範囲が少し小さくなるだけで、逆に節電もしていけば、本来の供給量も今の見込みより少なくてすむのです。

浜岡原発は、御前崎市にありますが、ここはカツオ漁とお茶で成り立っている印象です。どちらも原発とは共存できないものではないか、と思えてなりません。原発の場所に近くなると、突如立派な野球場や陸上競技場が姿を現して、これらが原発でもたらされたものでは、と思わされます。人口が数万人の街にはあまりに不釣合いな感じを受けますが、でもどうしても必要なものだったのでしょうか。中電が一方で宣伝もしているような新エネルギー中心の政策へと変えていくためにここを第一歩にしていきたいものです。

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