11月 19日(水)沖縄雑感

image那覇空港を離陸直後の飛行機の窓から撮りました。約4年ぶりに見た沖縄の海の美しさは素晴らしいです。

沖縄の県知事選挙を応援に入るのは、3回目でした。最初の応援は、2002年の吉元政矩さんが、元の大田県政を発展的継承するとし、新基地返還アクションプログラムを掲げて闘った選挙でした。 吉元さんは、沖縄の革新共闘の組織型選挙を超えた、市民主導の選挙を目指してもいたと記憶しています。社大党、社民党は応援していましたが、当時の沖縄の市民選挙をやろうとした人々と繋がったことが大きかった選挙でした。結果は2期目の稲嶺さんに大差で負けましたが、私にとって、1995年以来沖縄の基地撤去を求める女性たちなどの運動とつながって、神奈川や東京でも集会などをやるようになり、沖縄平和ツアーを組むなどしていた行動に「選挙」が加わった最初でした。

2006年は、2004年に喜納さんとともに参議院議員になられていた、糸数けい子さんが仲井真候補と闘った選挙です。2002年の糸数さんの選挙をずっと応援で入っていたので、知事選も行きました。結果は仲井真候補が初当選でした。

そして2期続いた仲井真県政がアベ政権の言いなりに3500億の交付金に屈服し、「いい正月を迎えられる」などと発言したことが県民に受け入れられるはずがありません。その意味で、ヤマトに対するウチナーンチュの結束で闘う、という有権者の心ざしは、しごく真っ当なことです。

いつも、経済か、平和か、というような分断が選挙の度に報じられ、基地をヤマト=日本政府から押し付けられてきた沖縄の「復帰」後の苦悩は、日本による沖縄への差別構造を自分たちの事だと自覚しないヤマトンチュウ―に対してもわじわじする感情とともに納得できない不信が向けられるのはこれも当たり前の事です。

沖縄にとって知事選挙は、いわば琉球の国王を選ぶことに似ている、といつも思います。既にいろんな面で、沖縄は一国二制度が実施されている一つで、沖縄メデイアの扱いや選挙戦のすさまじさ、一つの県という表現では不足です。

今回たった数日間の今までで一番短い応援でしたが、喜納さんを応援に入るにあたり悩んだのも事実。やはり沖縄の知人はすべてオナガさんでしたし、辺野古を守るには、承認取り消ししかない、とはわかっていても、ウチナーンチュ―の議員をはじめ多数がオナガさんで一致して今回はヤマトのアベ政権に対してのノーが最大の目的なら、それでもいいのではないか、と考えもしました。

でもやはり、喜納さんが民主党を除名になってしんどい役割を負って筋を通すとした以上、これを支えるのがヤマトから沖縄の選挙に係わってきた者の責任かーと大げさなようですが覚悟しました。

知事選で主張した政策はうなづけるものばかりです。承認取り消しのみならず、ベーシックインカム(最低限所得補償制度)は社会保障政策としてとても有効で、北部空港建設も、ハブ空港を北部につくれば、那覇市の渋滞を解消し、中・北部と離島の豊かな農産物など物資の移動、観光政策としてもです。

 

オナガさんが勝ったことは、有権者の思いからしたらとても真っ当です。これからのしんどい政治の交渉が続く中で、沖縄の平和と自立を本当に考える人たちが選挙を超えて、新たなスタンスと政治の力をつくっていくことを願うし、私もまたヤマトの政治を変えることが沖縄に共鳴する唯一の事と思い闘い続けます。

今回、オナガさんを応援してたのに、途中で喜納さんの出馬を知って、喜納さんしかない、と応援に入ったウチナーンチュ―の女性たちが街宣の大きな力でした。喜納さんを支えるとともに、彼女たちの勇気と行動力と明るさは、これからの沖縄の担い手という面でもとても力強く励まされました。あなたたちにあえてとても楽しい選挙でした!ありがとうございました。

 

「11月 19日(水)沖縄雑感」への4件のフィードバック

  1. 久々に選挙やってます。
    東京へは時々行くのでまた連絡します。
    刺激を与えてください。(^ω^)

    1. 今日はお会いできず残念でした。
      私もパソコンの調子悪かったり、あまりにあわただしすぎたりで、いい加減ですが、ブログ更新努力します。
      またこちらに来られたらぜひご連絡くださいませ。
      東京のクレヨンハウスの食堂でランチでもご一緒したいですね。
      長谷川

      1. あら、話もう聞かれたんですね。
        こちらこそ突然すみませんでした。
        昨日は久々クレヨンハウスに行きましたが、ランチは食べそびれました。
        次の機会には是非お会いしたいです。
        保育所のことや発達障がいのことで何かあれば、いつでも聞いてください。
        多分役にたてることはあるんじゃないかと思います。

        1. ありがとうございます。
          今年は、民生委員会ですので、あらゆる福祉分野、医療、保育などはいりますから、またぜひ具体的にお話お聞きしたいことがあると思います。よろしくお願いします。

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