8月 1日(月) 昨日は相模湖の合同追悼会でした

写真.JPG731毎年7月の最後の日曜日に行われる、「相模湖・ダム殉職者合同追悼会」が、昨日ありました。

今年も参加した追悼会は、近隣でもある、津久井やまゆり園のあまりに痛ましい事件で犠牲になった、19名の方たちへの哀悼も重ねての黙とうが提案され、ダム殉職者の方たち83名への想いと合わせ、厳しい、言いようのない哀しい気持ちが共有されながら始まった会でした。

それでも、子どもたちの歌や、独唱、横浜の中華学校校友会の皆さんの舞踊などは、いつもながら素晴らしいと思わされました。

3つの民族を代表してのお話を聴けるのも、この会ならではであり、準備に奮闘されるみなさんには本当に頭が下がります。今年は県議会の議長が参加したこともプラスでしたが、そうなるとやはり、市議会の議長か副議長も参加したらいいのに、と考えてしまいます。

すぐ近くに津久井やまゆり園があることで、私もかつて何度か行った園に思い切って行きましたが、やはりマスコミが多い中で、外から遠目に手を合わせるにとどめました。

犠牲になった方が19名もいらっしゃるのに、お名前を出せない、ということもあり、遺族の皆さんの想いやお話がストレートに報道されない事件の異例な扱いが指摘されますし、だからよけいにメデイアもゆかりの方の声をさまざまに紹介しようとしているのもわかります。一方で、そっとしておいてほしいという、ご遺族の方の想いや、けがをした方のご家族のお気持ちも察するにあまりあると想像できます。

施設関係の仕事をする人からは、施設としての防犯上の不備に首をかしげる、という意見もお聞きしていますし、市と県・施設、との連絡の不十分さもたくさん指摘されています。市には、100件からの苦情が来ていると、先日の民生部会でも報告がありました。当然のことで、その苦情の中身もさまざまだと思います。

まずは、市でやるべきだったこと―措置入院中、もしくは退院時に、両親と本人と退院後の治療・通院についての話をする、などのことはできたはず、と私は考えますし、会派としても一致して部会でも野元議員が質疑をしてくれました。 が、八木課長は真摯な姿勢を持っていることは、受け取れましたが、今一つ納得いく答弁はもらえませんでした。

「精神保健及び精神障害者福祉に関する法律」は「精神衛生法」を改正し、精神疾患を持つ人に福祉の面を加えて寄り添うことも進歩させているものの、まだ措置入院について、その後のケアーなどは法の改正を待つ自治体が多く、市民感覚からは遠いものがあります。

「滑り台社会」と言われるような状況を進める政治の在り方を背景に、非正規の雇用形態が常態化し、正規との違いも大きくなり、職場そのものもブラック化が拡大、ものさしや価値観が、効率やお金に換算できるかどうかなどに単純化され、別の価値観を育てにくい状況にある若い人も増えています。追い詰められ、精神疾患を抱えてしまいやすい状況が作られていると思うのです。加害者の26歳の男性は、特殊な人ではない、と思います。介護職の現場のような、特に今回の施設のように大規模な重度の障がいを持つ方の入所施設では、現場で働く人の配置基準や、待遇を根本的に改善させなければ、余裕をもって長く仕事を続けることが難しい状況であることは、想像できます。生育環境なども含め、いくつかの条件が重なってしまうと、追い詰められて心がおれたり、神経を病んでしまうーその前に仕組みを変えて防げることはできるはずです。自治体行政もそのためにできることがあります。

事件を風化させず、何をすべきかーもっと考えていきたいと思います。

 

 

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