3月9日100条調査特別委員会報告書ーの記事から

神奈川新聞今日の新聞です。厳しい記事ですが、東京新聞さんはもっと厳しい記事でした。

傍聴されてた記者さんにとっては、なんともふがいない議会と映るのはやむを得ないと思いますが、議会の全否定のような受け止めにならないか、と違和感を覚えるのも事実です。

私は今の議会の限界、とはっきり書いてくれたらいいのに、などと思ってしまうのです。東京新聞の記載は100条意義なし、と断定していました。でも意義はあったと考えています。

100条以前に、自治法98条に基づく委員会が、議会運営委員会の議論で妥協の産物的に設置になり1年開催され、5名の参考人の意見を聴取しました。でも、非公式の会議を強く主張する委員長のもと、委員会は引っ張られ、前市長などは公開で、と求めた私の意見は他の委員からは賛成を得られず、全て非公開。

このため報告書は委員の個人的見解の羅列でした。

98条の限界性を100条によって、オープンな場で、市民も地権者も見えるようにして何があったか、全容解明と責任の所在を明らかにしたいと求めたのが100条設置です。当初反対すると思われた自民・公明も賛成して設置になりましたが、ここで、委員数を9名で提案したものが、自民が10名にし、自民の委員数が3名にされてしまった修正がはいりました。これが1つのネックとはなったかと思います。

対面調査までかなり時間を無駄にもしたようなところもあります。そのため、18名の証人・参考人がタイムスケジュールは結構大変でした。そのほかにも何人も提案しましたが、委員会で否決され、証言の食い違いを検証するための再喚問も否決されました。

ここが、現在の議会構成による限界でもあります。

証人尋問で、前市長の無責任さ、責任の無自覚なところ、現場職員との認識の乖離などなど、オープンになったことが一番の前進です。ただ、今の議会ではそこまでだと思います。

誰が再喚問を否決したか、誰が委員一人10分の質問時間に制限したか、元局長の喚問をなぜ誰が否決したか、などなど、そこが明らかになることと、そこから議会の今の構成をどうしていくべきか、議論を深めることではないでしょうか。

議会を全否定することには違和感を持ちますし、100条は1歩前進ですが、98条が出来なかったことを前に進めることはできたと考えています。

選挙はこうした議会を検証する機会と思います。

 

 

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