3月 28日(木) 年度末の桜

130326_113519 3月26日の市役所どおりの桜です。今が満開、という感じの咲き方でした。この桜を見るのは久々です。というより昨年は見ても目にはいる心の余裕がなかったのかも知れませんが。昨年は桜をめでるどころではなく、福島第1原発の暗雲に覆われていました。

アベノミクス、の実態が益々露骨になってきた感があります。「復興」を名目にして公共事業に大盤振る舞いから、福島と沖縄を置き去りに、今度は正社員の解雇をスムーズにするための法案!?ですか。そして、個人資産を株に投資させるために、500万まで無税化する法案!!?とか、、。バブルを更に膨らませていずれ来るその破綻は個人投資家に負わせる、、ということですか。民主党政権下の失態の間に牙をといでいたのでしょうか。

それでも行け行けの政権のもと、何と兵庫県では、人口5万人の市で、生活保護を受ける人を住民ぐるみで監視させようという条例が通ったというのですから、国のみならず、そんな小さな自治体までも棄民政策を恥ずかしげもなく進めようというのかと、ホントに恥ずかしくなります。小野市という自治体の議会はもうなくなっても良いのかも、、と思ってしまいます。

行政の行き過ぎをチェックできなくては議会の意味はないも同然。この条例は明らかに憲法違反でしょう!

5万人の市に生活保護の人が120人あまりと言います。その生活を監視して一体誰にどういうメリットがあるのでしょうか。生活保護を受けなければならない人が増えているのは、高齢者においては、国民年金で食べていけない問題がありますし、若年であっても不安定雇用では、一つの仕事の給料だけでは食べていくこともままならない現実があります。それを放置して物価を上げよう、などという政策的破綻の矛盾が、なぜ弱いところにばかり押し付けられるのでしょうか。一端リストラや病気になったら誰もがなりかねない最後のセーフテイーネットの生活保護費を切り下げるという政策破綻を質さずに、要保護の人達を攻撃するなど、あまりに愚かです。しかも「条例」で自治体がやろうというのですから、こういう自治体で育つこどもたちの心が心配になります。

景気が上向くということは、個人の収入が全体に底上げされ、豊かな中間層の厚い層ができていくことで、追いつめられそうな人を社会全体で支えて、安定と安心がつくられていくことに向かうことのはずです。ところが今は、より弱い層を切り捨てて、資産を有する層を益々豊かにしていこうとする政策がまかり通っていく様相です。でも、この先の消費税増税が、結果的には、そんな資産を有するはずの人達をまたふるいにかけて行くことにもなるのでしょうが。

早すぎる桜が満開の年度末、でも昨年とはまた違った寒々とした思いを抱く春です。

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