4月15日(木)津久井やまゆり園にオリンピックの採火はそぐわない

やまゆり園要請津久井やまゆり園でオリンピックの採火を、という話を知ったのは、3月23日のNHKのニュースをSNSで見てのことです。

その翌々日くらいに、私はオリンピック・パラリンピック(オリ・パラ)推進課を束ねる部長に口頭で、採火の場所を変更してほしいと要請しました。

3月ですから前の部長でした。中身の一つは、津久井やまゆり園事件の26名もの被害者の当事者、ご遺族、ご家族などには未だ話もされていない、という事がそもそも順序が違う、という点です。

この話の元は、昨年2月ごろに、オリ・パラの聖火を神奈川県では、県内33の市長村から採火し横浜に集めるということに対し、市長からオリ・パラのテーマとも合致する「共生社会」を表す意味で津久井井やまゆり園からが良いのでは、、、という話で庁内で進めてきた、ということでした。関係者であるやまゆり園事の入所者、ご家族、事件のご遺族などにはこれから、という時点で、NHKが決まったかのように報道したというのです。

報道を受け、採火に反対、という意見が5件、市に寄せられたと言います。またこの時、神奈川県のオリ・パラの課長にお聞きしたら、県にも7件意見があったとのことでした。

私は、この時点で市としては決定というほどではない、と感じ、部長もまだこれから関係者に話をしていくことで、市の考えが一応あるが、完全に決定といえるものでもないとの事でした。

ヘイトクライムによって被害者となった障がい者の方たちを悼むこと、風化させずに考え続けることと、オリンピックの聖火は全く相容れないものと考えます。要請の2つにこの点を指摘し、今予定されるオリンピックそのものが、原発事故を”アンダーコントロール”と称して、無かったことにしたいかのような政権の政治利用で始まっていること。それが今度はコロナに打ち勝つ、となり、今やコロナの感染が止まらないのにオリンピックは強行しようという政権の思惑に翻弄されています。やまゆり園まで利用しようとするように思える採火は絶対にやめるべきです。

聖火リレーの始まりが、1936年のドイツベルリン大会で、ナチスドイツの侵略戦争に利用された、という歴史もあります。ヒトラーの大量殺戮の史実に思いをはせるなら、障がい者への差別を背景にしたやまゆり園事件での採火など、当時者や、ご遺族やご家族とともに、亡くなった方たちを悼むこととは相いれないことに立ち返ってほしいと思います。

私自身は、4月にはいり部長が異動になったことを受け、新任の部長にも改めて要請を行いました。しかし、この時点でも市としては、翻意にはいたっていませんでした。これから関係者に話をしていく、ということでした。

上の写真は、テレビ神奈川の13日の夜のニュースでの映像を撮ったものです。13日、津久井やまゆり園の入所者だった方のご家族の尾野さんが、ご遺族の代理人弁護士、佐々木静岡県立大教授とともに、市に対し、津久井やまゆり園での採火を中止するよう求める「要請」を行いました。

このやりとりを各マスコミが来て取材されていたので、私もそこに参加させてもらい、1時間ほどのやりとりを見ていました。

ご家族も入所者とご遺族も、オリンピックの採火のようなイベントやお祭りごとにやまゆり園を利用されるようなことはやめてほしい、望んでいない、というものです。事件の背景を考えたのか、最初になぜ当事者、遺族や家族に話しがないのか、という質問や厳しい指摘もされていました。

市のシビックプライド推進部長や、地域包括ケア推進部長などとオリパラ推進課長らが応対していましたが、至らないところがあったことはお詫びしたい、とし、採火の場所も含めた検討をする、と持ち帰りました。要請された方たちは、20日までに返答を求めています。

翌日の新聞では、黒岩神奈川県知事が、相模原市が決めるとしながらも、被害者やご遺族の気持ちを踏みにじってまで強行することではない、と話していることも報じられています。ここはそもそもからの誤りを正し、市の真意を伝えるためにも採火の場所を変更もしくはまずやまゆり園での採火は白紙に戻す、賢明な判断をしてほしいと思います。

 

 

 

 

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