10月17日 予想できない風水害のこわさ

城山ダム112日に静岡から上陸した台風は、関東から東北にかけて大きな被害をもたらし、未だに相模原市内でも被害の全体は調査中という状況です。

大量の雨が集中して降り続けたことでここまで、、と絶句するような状況が各地で起こってしまっています。

土砂災害が起きている緑区では、土砂の掻き出しなどのボランテイアを19日から募っていく、とのことです。天候があまりよくない日が続いているので、避難されている人には寒さの対策もしっかりできるように、と思います。

予想を超える雨や風が襲うようになったこの数年、「気候危機」という言葉に背中がぞくっとするような実感とこわさを覚えます。自然の猛威の前には、人間がなすすべは限られている、とも改めて思えてきます。

城山ダムが建設以来初めての「緊急放流」を行いました。(写真は台風後の漂流する流木や大量のごみが見える城山ダムです。)4100㎥(毎秒)の流入量で計画されたダムに、4800㎥の流入が続いたことで、ダムの決壊をふせぐために、と決断したことを県のダム管理事務所から聞きました。

台風の前には水位をかなり下げておいたことも聞き、ダム管理者の側としては、すべがないのかもしれないとも思います。一方、緊急放流の時間が変更になったこともあり、流域の市民には、本当に寝られない夜になったとも思います。予想できない雨に対しては、ダムによる洪水調整はできない、ということを改めて国は認識し、ダム建設を見直すべきです。

昨年の西日本豪雨の際すでにダムの緊急放流が災害を大きくし、死者まで出す惨事が起きています。そのずっと前に、宮ケ瀬ダムの建設に際し、裁判で、水需要予測が過大だったことが明らかになっています。なぜここまで国の政策転換ができずにきているのか、人の命が軽んじられているようで怒りがまた沸いてきます。

九州で計画されている石木ダムが、工事の工期延長の方針を示した、と報じられたことを、今日知りましたが、ダムの建設にかける莫大なお金を、被災した人々の生活支援や、ダムによらない、浸水対策、治水・利水の対策を本気で取り組むために充てていただきたいと切望したいです。

風水害の大きさが増すような今、減災・防災優先に公共事業をシフトさせ、無電柱化、浸水対策、など含め地域と河川の形状など、地元住民とともに取り組む姿勢を持ち、国から地方に予算と権限を抜本的に委譲することもとても必要と思います。

本気で気候危機に向き合うことと、無理なハード整備に偏らない、まちづくり、地域づくりを模索していきたいと願います。

 

 

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