6月 6日(月) 6月4日の8時間シンポジウム

110604_191249 110604_191342 この写真はどちらも6月4日のシンポジウムー脱原発!エネルギーシフトをめざす6・4シンポーでのものです。スタッフメンバーでご一緒させていただいた末松さんと。そして左の写真は、ラストのとても壮大な踊りを見せてくださったIZANAIのメンバーの方とのショットです。私の着ているTシャツは脱原発のTシャツで、この日に手作りで販売されていたものです。同じ絵柄で、ドイツのものも買いました!

久々のこういう場での会場スタッフとしてのお手伝いで、朝早くから夜までの長丁場でしたが結構あっという間で楽しめました。8時間という中では、やはりというか著名な、飯田哲也さん、宮台真司さん、上杉隆さんらが参加されたパネルデイスカッションが一番人客席も埋まっていたと思えました。ここは私も客席で聞けましたが、なかなか聴き応えがありました。特に良かったのは、ドイツからの特別ゲストだった、ミランダさんのお話で、「福島がもしドイツにあったら、明日全ての原発を止めようとなるでしょう」という話です。

菅首相が浜岡を停止するとしたとき、国会では自民党が、法律がないのに、とまるっきりのピンとはずれな視点でたたいていました。しかし、ドイツではやはり法律がなくても、全ての原発の廃止が決まったのです。ミランダさんは、そうならない日本をドイツでは興味不覚見ている、と言われていましたが、これはとてもうまく微妙な言い回しで、国民の一人としては止められないことが恥ずかしいばかりです。しかも地震大国で。

上杉さんの記者クラブ廃止論の視点は、原発問題でもより核心をつきます。東電の記者会見に事故直後から行っているという上杉さんらフリーのジャーナリストが、既存メデイアが東電の会長らから事故当日も接待を受けていた事実を問い質した際、やめさせようと妨害したのが、日経や読売などの既存メデイアだったことなど、東電との既存メデイアのもたれあいの実態も細かに報告されました。

宮台さんの、風評被害ではなく当然の防御だ、といわれた話もストンと納得です。今朝のテレビでも放射能から子どもを守るために、避難させている福島県内の若い母親たちの苦悩が報じられていました。国がはっきりと避難を強制しないから、問題は大きくなって個人が個人ではどうにもならないことに悩み苦しむことになります。大げさだ、避難しようとする人をなじるようなことが起きているのですから。でも放射能に「しきいち」はない、のです。これは理工系の人なら当たり前に学ぶことだそうですが、つまり放射能はどれくらいなら安全ということはないのです。国の食品などの基準値も、別に「安全基準」ではありません。この点を国がどこの官庁もひっくるめてはっきりさせ、少なくとも、年間の被爆量が、1ミリシーベルト以上になることがわかる地域は、子どもたちは全て避難の対象地域にすべきです。

神奈川県のお茶の放射性物質の測定についても、県は測定しない、としていますが、これで生産者を守ることにはならないと思います。むしろ、測定して500ベクレルという生茶と同じ基準値を当てはめてそれ以上だった場合、国に生産者への所得保障をすることを約束させることの方が、消費者の安心と生産者ー神奈川ブランドの足柄茶ーへの信頼を取り戻すことになると思うのです。今のままだと、しきい値がないと既にわかっている多くの人達は、たとえ市場に出ても足柄茶を買わなくなってしまうのではないかと逆効果に思います。県にはもう少し冷静になってもらいたいものです。

私も、立ち上げた「新しいエネルギー政策をすすめる会」は、原子力に頼らない社会をめざしていろいろな提案を自治体にもしていきたいと思います。

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