9月 20日(火) 昨日の6万人集会

110919_1259441 人々が集まり始めたときに撮ったものですが、久々にこれだけの人が集まったところを見ました。発表は6万人ですが、夕方のニュースでは2万7千人とか言っていました。警察がデモ隊をカウントしていたそうですが、集会が終わると事情で帰った人も結構いましたから、実際はやはりもっと集まったと思います。何度か明治公園に来ていますが、これだけ人で埋まったところを初めて見ました。

ステージで話す人の顔ぶれも結構多彩でした。もともと「集まれ5万人!」「さようなら原発集会」とネットなどで呼びかけられていましたが、本当にそんなに集まるだろうか、と思っていました。地域の学習会などで、新たに若い子育て中のママたちなどが真剣に参加しているのを目の当たりにしてきたので、「脱原発」の裾野が広がっていることは認識していたつもりでしたが、実際に見て嬉しかったです。

「福島隊」の旗もあり、「飯館」ののぼりもありました。福島からは避難している人も含めて、100人ぐらい参加されていたのではないでしょうか。あるいはもっとかもしれません。 私はこの日、朝から都内の学習会に参加していて、山田真医師の話を聞くことも出来ました。福島の健康相談を続けていらっしゃる山田先生から現地の話を聞いて益々、早く何とかしないと、という思いに駆られます。

放射能の被害について学校で教えたら退職に追い込まれたという教師、健康相談に参加することを知られては困る、という母親など。放射能という言葉を口に出来ない福島になっていると言います。原発の被害を小さく見せようとし、何もなかったかのように見せたいと、国際会議などでも宣伝にやっきの政府や県知事の姿勢は、避難したくてもできずに残っている福島現地の実態との乖離、多くの国民との乖離をひどくするばかりです。

山本太郎さんも言っていましたが、今必要なことは、一刻も早く線量の高い地域から特に子どもたち、20才未満を強制退去させること、その子どもたちを集団で受け入れる先を西日本を中心に国と県が責任を持って用意することです。今は国と県の、子どもたちを出来る限り被ばくさせない、という当たり前の視点での政治判断が必要なのです。今のままでは、民が捨てられゴーストタウンのような街と知事や県庁がまるで何もなかったように存続し続けるなどというありえない状況になります。同じ税金を使うなら除染ではなく、まず避難です。

運動会を屋内で実施した福島の学校を、テレビが報道していました。が、屋内でやることを報道するくらいなら、外で走れる環境をこどもに保証するために、テレビ局も政府に早く避難をさせるよう求め、抗議することが先ではないでしょうか。マスコミはなぜこれほどまでに東電や原子力ムラに縛られ続けるのでしょうか。「唯一の被爆国」といい続けてきた日本が、実は原子力の怖さ、内部被ばくについて、一切教育の場でも学ばせてこなかったことが、今目の前で非現実的な「総白紙化」の事態をつくりつつある-という気がしてなりません。前経済産業相が辞めた過程もとてもおかしなことが隠れています。Fグループを中心にマスコミがとにかくたたくことで、例え虚偽であっても傷を負わせてしまう、これを恐れて政治を仕事にしている人までが、脱原発や反増税をいえない状況が作られるとしたら、これが弾圧でなくて何でしょうか。それを見抜く力が60数年の戦後民主主義の中でどれくらい培われてきたのか、私たちは試されているのかも知れません。

昨日も夜の遅い時間になると、ニュース番組では、脱原発6万人集会のニュースは報道されず、軍需産業大手のサイバーテロだとか、IAEAでの細野氏の発言などが大きく扱われていました。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です