10月24日(月) 拝啓JR東海さま

リニア式中央新幹線の「環境影響評価」方法書に対する説明会を、相模原の南区では土曜日と平日の夜の2回、それも同じ場所というのは、これが最大限の配慮なのでしょうか。

私はたまたまですが、①夜はどちらも参加できる条件があり、②土曜日は説明の途中からの参加になってしまい、③質疑のための挙手を指していただけなかったという、理由が重なったため、今日の2回目の説明会にも参加しました。

最初に、「質問は一人3つだけ」ということを質問者の質疑の途中になってから言うのは、土曜日も今日も繰り返していましたが不手際でしょう。土曜日にやった失敗ですから、言うなら今日は最初に言うべきです。でなければ、そちらの不手際として質問者に譲ることも鷹揚さを示せたのではないでしょうか。

質問を受ける時間も、ちょっと短いですね。しかも応える側の裁量の方が大きいのですから、9時で完全にきらなければならなかったのか?と疑問が残ります。土曜日は完全に9時で終わらせ、私も質問者として切られ他にもいましたがダメでしたね。今日も質問者がまだいたようでしたが、少なくとも9時きっかりに終わったわけではなく、はじめに司会者は「おおむね9時には」といわれ、最後の方で、「9時に」と断定される口調に変わりました。ここは「法律を先取りして説明会」をやっている、という自負をお持ちなら、もう少し太っ腹な対応を見せていただきたいと思いました。

1986年の「国鉄」が分割民営化された際、JR東海さんは新幹線というJRのドル箱を独占し、借金もほとんど背負わずに済んだ、いわばJR各社の中で最も箱入りで、いいとこどりをしたようなスタートだったと記憶しています。新たに9兆円を超えるリニア中央新幹線事業を行うなどと、とにもかくにも言える財政的基盤は、分割民営化したときの国民に負わされた借金と、他の会社が負の部分を負い、JRの子会社化した事業部に行かされた人をはじめ、陰になった多くの人たちがいたことでつくられてきた、と社長をはじめ幹部の皆さんも当然認識されているはずですね。そこに新たに借金を何兆円も負うことをまた始めることを、しかもこの時期、お金が国も自治体もいくらあっても足りないときにやることが、公共性を重視すべき皆さんの仕事なのか、今一度考えていただく見識もお持ちのはずですが。国民があの分割民営化で負わされた借金の中には当然本来なら東海さんがもっと負担すべき部分があったのですから。

私は今日もまた最後まであててもらえないか、と本気で危機感を持ってしまったので、つい声を上げてしまいましたが、なぜこんなことで、疑心をいだかせるようなことをされるのでしょうか。天下の東海道新幹線を抱えるJR東海ともあろうところが、官僚の世界をまねたような、と思われることをせずに、鷹揚にドーンと構えて何でも応えますよ、とやりましょうよ!ただ、土曜日には、「トンネル内の事故や火災の際の非難の手法、誘導員などについて、これから検討する」という回答だったのが、今日答えた福井さんは、既に交通政策審議会を経て検討済み、というニュアンスだったことがひっかかります。誘導員を何人にするか、だけが今後の検討課題、という回答だったことは、社内的な不統一を思わせました。社内で検討するか、第三者で検討するか、も、交通政策審議会が第3者機関で、そこを通して検討済みという認識でしたからまた驚きました。建設残土の量的な予測は、2年後の準備書策定時には出す、という答えだったことは記録しておきますが。まだまだもまなければならない課題がたくさんある、という印象を逆に強くもってしまいました。

全体にコストを心配する市民が多い、当たり前のようですがたった2日間、のべ3時間の説明会でも感じます。国民全体を見たら益々そうでしょう。失礼ながら知事たちが好き勝手に、リニアを推進させて、各県に更に新幹線の駅を誘致させようと競っていたのも、3,11前の話です。3,11を経て、この事業が改めて各自治体に大きな財政的影響をあたえる責任を自覚していただき、今一度練り直しをする機会としてこの説明会を捉えて出直しませんか!?飛行機より新幹線が好きな私としてはJR東海さんを拒否したくないのですが。

が、なかなかあててくれなかったのは、なぜなのでしょう。しかも9時近くなったら、地場と磁気について、急に長い説明をされたように思えましたが。私もしびれをきらして最初から挙手していることを声にだして言ってしまいましたが、そういわなかったら、今日も指してくれなかったのではないですか?と疑心をいだいてしまいました。そんなことは考えすぎだと具体的に示して下さるといいのですが。

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