11月 2日(土) 参議院選挙から3ヶ月あまり

いつの間にか11月の声を聞いてしまいました。何と早い時間の経過、、。ネットやメールをこまめにチェックしない習性のため、テレビと活字で「今」を知ることの方が多い私ですが、山本太郎さんの園遊会のお手紙事件は、新聞が結構書いてて以外に思いました。と言っても新聞によって書き方、コメンテーターが違いますが。

その前に、私があの暑かった選挙から3ヶ月も過ぎてから知ったことでちょっと驚いたのが、山形の庄内地域5つのJA(農協)に、選挙 9日後に、公正取引委員会が、「独占禁止法違反」の疑いで、立ち入り検査に入った、という雑誌「世界」の記事です。

公正取引委員会の根拠は、「農家がコメを出荷する際農協に支払う販売手数料の金額でカルテルを結んだ」ということだと言います。全く前例もなく、全国でも初めてのケースだそうですが、普通に考えても全く意味不明の立ち入りです。

山形の庄内地域といえば有数の米どころ、野菜や果物も豊富で豊かな豊穣の生産地での農協がちゃんと仕事をしているところ-とのイメージです。更に農協もですが、各地の生協や、消費者団体とも関係が多いところでもあります。明確な説明のない、今回の立ち入り検査には、JA山形中央会の会長も、「農協間で手数料の金額に差があり、定率制から定額制に以降した時期も違っている」と疑惑を否定していると、記事にありました。

本当の理由は、「山形の乱」として、自民党に反旗を翻し、みどりの風の船山やすえ参議院議員を推薦し、選挙最中の撹乱にもめげず最後まで姿勢を貫いた山形のJAへの報復なのでは?!と地元の新聞でも指摘と疑惑を載せたそうですが、この指摘にまず間違いはないでしょう。

参議院選挙で「反TPP」を鮮明にした候補を押した農協への報復、というあまりにわかりやすい脅し行為をやってまで、自民に逆らうとこうした目にあう、と恐怖心を植えつけたかったのでは、ともありますが、この政権の本性がこの件にもあらわれていると思います。

暴力的で強権的な本質を露骨にした政権-と現政権の評価を持っています。消費税増税を強行しようとしていること、しかも生活保護の額を引き下げ、年金受給額を引き下げる矛盾を強行させつつです。福島の現実を忘れさせ、そらして、1ミリシーベルト以下という基準を引き上げようとしていることも、東京オリンピック誘致を天皇一家の政治利用もしてまで強行してきたこと、など等。あの選挙で自民党が絶対安定多数をとってしまったことの結果がでています。

山本太郎さんが天皇に手紙を手渡したことを自民党が「政治利用」、と言うこと自体どの顔で?!です。確かに軽率な行為ではあるかもしれませんが、もし私が、25年前の市議のころで、福島の現実と政治の惨い現実が進行中で、こういう機会があたえられていたら、私もやったかもしれません。

田中正三のことを思ったかどうか、より、天皇の位置づけは全く違うのに、政治の実態は今もあの公害を垂れ流させた当時と同じように、むしろ今の時代の中だからそれ以上に醜悪で、政治が福島を置き去りに、子どもや国民の多くを被曝させようとしていることのほうが、とてつもなく問題なのだと思います。日本のマスコミや国民が今向き合うべきことなのは、そういう手段を講じてでも、と一国会議員があせってしまうほど、国会や政治が何もできないでいるという現実の方ではないでしょうか。

私は今回の事を、特定秘密保護法が閣議決定された中で、新聞やマスコミがどう報道するか、ちょっとですが見ています。昨日のニュースで、テレ朝の報道ステーションに出ていたコメンテータに比べて、TBSのニュース2、3のコメンテーターをしていたカンサンジュ氏が、この件を簡単に切り捨てるように評し、「脱原発の意見がこういうことと一体に見られたらマイナス」というようにそれこそマイナスのことだけを言うのに失望しました。

カンさんが変質してきたことを見たようで、そちらの方が少しショックでした。今や、「パッチギ」の世界とは程遠く、闘うことも止めてしまったのでしょうか。

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