6月 21日(土)  今週のまとめ

__あっという間に週末です。今週もまたバタバタでした。

写真は、見にくいですが18日に撮ったものです。リニア中央新幹線計画の川崎市内で予定されている「立坑」の予定地5か所を見る「見学ツアー」に参加させてもらったのですが、その予定地のひとつ、等々力立坑の近くでJR東海が昨年ボーリング調査をした跡地です。マンホール周辺に水が浸水してきているのがわかります。JR東海が掘削した後の処理が不十分なためだと指摘しているそうですが、放置されているようです。

リニア中央新幹線事業については、環境影響評価書に対する環境大臣からの意見提出が5日に出されています。ほとんどが大深度地下という地下40mを通ることになるため、246kmに及ぶトンネル工事が行われることにも「相当な環境負荷が生じることが懸念される」とは指摘しています。しかし、各県の環境影響評価審査会での審議でも、JR東海から十分な説明・回答がない、と非難が出ているにもかかわらず、これほど早くに意見を提出し、意見の内容について担保を求めないのは環境大臣としての見識を疑うものです。

名古屋までの開通までに5兆円強、大阪まででは9兆円を超える、と言っても南アルプスや地下水の水脈を想定してみただけでもこの金額を超える工事規模になるだろうと思われるのに、肝心な残土の処理対策と地下水の湧出や枯渇の危惧にも何ら具体的に示さないままです。

今日、新聞でも出ていましたが、座間市が市の飲料水としている地下水への影響を懸念して、JR東海の社長あてに質問書を出しました。全部で10項目で、7月18日までに文書での回答を求めています。県内の自治体で市長名の質問書は初めてで、これは座間市に拍手を送りたいです。この回答のありようでJR東海の姿勢がよりはっきりわかるでしょうし、要注目です。そして回答に対し、座間市長がまたどうしていくのかも、、。やっぱりこんな工事は無理なんですよ。

今後の人口動態を考えてみても、道路建設が次々に続く状況を見ても、とてもリニアに人が押し寄せるとは考えにくいこともあります。リニアを考える間に、東海道新幹線の耐震補強などをしっかりやってもらって運賃を下げて乗客の安全と快適さに真剣に取り組む姿勢こそ見せてほしいもの。

選挙で応援に行った、千葉県鴨川市の佐藤カズユキさんから、議会のことや行政情報もいろいろ入ってきます。千葉県は海も山もあり、水が豊かなイメージですが、自然環境にかなり依存している行政のように思えます。神奈川県も工業地帯と埋め立てで来た県で、しかも海を汚す廃棄物の海洋投棄もいまだに無くしていないので大きなことは言えません。宮が瀬ダムをつくってしまったために、高い水を提供し、それでも水道代ではまかなえず「水源環境税」をあれこれ理屈をつけて課税している県です。その分下水道整備率が高く、下水道にかわる合併処理浄化槽を市町村設置型での導入も水源地域には見られます。

千葉県は下水道を整備しない自治体が17あるのですが、合併処理浄化槽もまだあまり進んでいないところが結構あります。これは最初知ったときにはおどろきました。コミュニテイプラント式な浄化槽も今はいろいろありますし、海を目当てに観光客やサーファーが来ると思うと水循環を整えることは非常に大きな課題と思うのです。

公共下水道は金くい虫のように整備に比例してコストがかかる問題ある仕組みです。合併処理浄化槽を整備することが環境と水の循環を考えても一番理にかなっていると思います。鴨川市のように自然条件に恵まれた街こそ、自然を活かし水と海を売りにした豊かな街づくりをしていってほしいものです。

ということで、なんとなく水で始まって水でしめます。梅雨の時期ですからね。┐( ̄ヘ ̄)┌ フゥゥ~

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